AMIOT-SERVELLE アミオ セルヴェル

フランス国内での評価がすこぶる高い

シャンボール・ミュジニィのビオ蔵

アミオ・セルヴェル

事前のメールで

醸造所ではなく

カーヴで待ち合わせ

シャンボール・ミュジニィ村を

中心に

8haの畑を所有

ブドウ栽培にはビオロジックを採用

ブルゴーニュでは

まだまだ少ない

エコセール認証を

2008年から取得

スグそばには

大好きなレストラン

レ・ミレジムがあります

約束の時間

ピッタリに

跡継ぎ息子の

アントワンさん

到着

悪いけど

2時間しかないからさ

早速試飲に行こう

地下カーヴで

試飲開始

ブルゴーニュ好きには

たまらない

熟成中の

樽から

どれにしようかなと

選んでたら

どれから飲みたい?

と聞かれたので

やっぱり

エントリークラスから

と答えると

トンネル通って


隣の部屋に

移って

ACブルゴーニュ・ピノノワール

から試飲

フレンチオーク樽で

約16ヶ月熟成

10~15%が新樽

エントリークラスに新樽?

「もちろん!プチシャンボールだからね。D974号線の東に位置する畑だよ」

村名格に負けないACブルです

有機栽培について

尋ねると

数年前からイラクサの液肥、スギナやシダ植物の煎じ薬などを使って、銅と硫黄の使用量を減らすように薬草による治療にも取り組んるそうです

このカーヴには

お宝が

たくさん

最初のカーヴに戻って

そういえば事前のやりとりのメールで「アルプスに出張」と言ってたけど?

「うん、スイスALPSの高級ホテルからオファーがあってね。。。でも、価格をもっと下げないと取引しないって言われて参ったよ。日本人とは違って、シャンボールの価値が分かってないんだよ」(日本人の味覚の確かさは本当に素晴らしい、とのこと)

「エレガントな個性を最大限に表現するために、地域環境を守るために、ブルゴーニュでビオをやるというのは大変なことだし、生産量も少ないし、世界各国からオファーが来てるのに、安売りしてくれと言われても困るよね」

アミオセルヴィル

本拠地の

村名格

シャンボール・ミュジュニィ

様々な土壌タイプの区画をブレンドし

複雑な味わいを生み出す主要銘柄

ナンシー曰く

「繊細な味わいで余韻にミネラルを感じるぅ」



Les Bas-Doixをはじめ

8種類をブレンドするそうです

そういえばアントワンは、日本で研修したって聞いたけど?

「おお、そうなんだよ。2012年に半年間大阪に住んだことあるよ」

へー、どうだった?日本は?

「それがさ、最初に研修の話は来た時はさ、もー嬉しくって嬉しくって。大好きな日本!しかも大都会のOSAKA!おー行く行く!ってノリノリで行ったんだよ。難波に着いたら、もう興奮だよ!おーメガロポリスだ!大阪だ!ってね。それで3日ほど観光して遊んでさ、それじゃあ研修場所とアパートへ移動しようって言われてさ。。。え?難波に住むんじゃないの?って???状態さ」

で?どこに住んだの?

「YAOSIだよ!YAOSI!知ってるか?」

ん?ヤオシ?あー八尾市!

「そうなんだよ、すんげー田舎だったんだよ~!もうブルゴーニュとあんま変わんないじゃんか~(泣)。。。ここに半年も住むのかーって、もう最初はかなりメゲたよ。でもまあ、地域の住民がいい人ばっかだったからさ、慣れたら楽しくなったね。毎日研修終わって夕方スーパーで買い物するだろ、そしたら最初は怪訝な顔してたお婆ちゃんたちがさ、あーフランス坊やや、今日はこれ買い、これ買い、ってカゴに入れてくれて作り方教えてくれてさ、みんな優しかったなー」

へえ、それは良い思い出だねー

で、日本の食べ物はどうだった?

「もうKATUDONだよ、カツ丼。定食屋でも食べてたし、家でも作って食べてた。毎日食ってたよ。チョー美味い!カツ丼、サイコー!」

カツ丼かあ。そういえば、フランスでも流行ってるよね、トンカツ。

「うん、シュニッツエルとは違う味だからな。あれは何度食べても飽きないね。ダシと卵がなんともいえない味わいを醸し出してるよな。フランス人には新鮮な味わいだよ」

「あとはTAKOYAKIだな。たこ焼き。今でもさ、日本から買って帰ったタコ焼き器があるからさ、たまに人寄せして僕が友人たちにたこ焼きを作ってやるんだよ、みんなすんげー喜んで食べてるよ」

「日本酒蔵で研修してたから、たまに日本酒のテイスティング大会もするんだぜ」

「たこ焼き食べながらやってるよ!ウマいよな、たこ焼きと日本酒は!」

とまあ

馬が合ったのか

笑いの絶えない楽しい時間が過ぎてゆきます

妙に美味しいシャンボールの

お代わりを頂いた後は

いよいよ

プルミエクリュ群へ

まず

1級畑 レ・フスロット

シャンボール・ミュジニーのほぼ真ん中に位置する一級畑だそうで、熟した果実味とエレガントな酸味を兼ね備えた味わいだそう

続いて

1級畑 レ・プラント

レ・シャルムに隣接した畑で、凝縮味と力強さを備え、タニックなストラクチャーがあるが、熟成によりデリケートでエレガントな味わいが花開くそうです

1級畑

レ・シャルム

ドメーヌを代表するワインのひとつだそうで、熟した果実のアロマ、バランスの良い酸。ストラクチャーもあり、濃厚で芳醇な味わい。


シャルムの3つの区画(1.3ha)

やせた石灰岩質土壌。深さ40~50cmに基盤岩。


30%全房使用

24日間の発酵・浸漬。天然酵母使用

16,5カ月樽熟成

新樽比率40%

「シャンボール・ミュジュニィは、よく『女性的』と表現されるけど、エレガントな酸とミネラルがある『繊細でしなやか』という意味だからね」

「女性的だから女性しか飲んじゃダメっていうことじゃないから!」

ナンシー

かなりお気に入りのようで

ペーペーせず

ずーっと飲んでました

1級畑

どんどん行きます

夢のような時間です

1級畑

レ ボルニック

あの特級畑レ・ミュジニィに隣接し、1級畑レ・ザムルーズの上に位置する小さな1級畑。レ・ボルニックの中でも、レ・ミュジニィの隣に0.1ha所有。

「マイクロ・ヴィニフィケーションをやっている」

と聞こえたので聞き返すと

2017年からの新しいキュヴェみたいで

小さな樽を使用して

少量ずつ発酵させる方法だそうです

黒果実やスミレの豊かなアロマ、厚みのある口当たりに上質なタンニン。複雑で魅惑的な味わい。長く続く余韻もエレガント。

あの特級ミュジュニィの北側って言われたけど、どんな区画ですか?

「ああ、写真があるよ」

「ここが、レ ボルニックの畑ね」

「で、この向こう側が、特級ミュジュニィさ」

標高280~290mで南東向き。

貝の化石の多いジュラ紀の泥灰質土壌。

「すごい良い畑なんだよ」

全房発酵

(お父様のクリスチャン・アミオさん)

どーでもいいですけど

気になったPHEVのメルセデスA250eについても質問すると


「ああ、良く走るし燃費がすごくいいね。電池で50キロほど走るし静かだし充電できるのもいい。ブルゴーニュでよく見るだろ?あれはリースなんだよ。月にたったの500€なんだ。故障したら電話一本で代車を持ってきてくれるし、2年毎に新車にしてくれるだぜ。メルセデスの営業マンがブルゴーニュに売り込んでるんだよ。観光客も多いし、イメ-ジアップを狙ってるのかな。とにかく気に入ってるよ」

Car guyのボク

ブルゴーニュのクルマ事情も聞けて満足

1級畑

デリエール ラ グランジュ

を飲んだ後

「じゃあ最後にウチの看板ワインの3つをいこうか」

1級畑

レ ザムルーズ

特級ミュジニーの畑に隣接

アミオの区画はミュジニィの下の絶好の位置

リコリスにバラ、赤や黒果実の華やかなアロマがあり、良質のミネラルと力強いタンニンを兼ね備えた比類なき気品と優雅さは、特級と同格とされるワイン

こりゃ・・・すごい味わいだねえ

「フフフ、そうだろう」

の絵

LES AMOUREUSES=恋する乙女たち

次に

存在を知らなかった

特級畑

 Charmes-Chambertin シャルム・シャンベルタン

(お取引のあるIIDAさんは未輸入)

シャンボール村だけじゃないんですか?

「ウチは、セルヴェル家とモレ・サン・ドニのアミオ家が婚姻してアミオ・セルヴェルが誕生したのは知ってるよね?この畑は、父がアミオ家から相続した畑なんだ」

19年と21年を

試飲

濃いルビーからブラックチェリー色まで鮮やかなローブをまとう。キイチゴ、カシスやスグリ、また核果、甘草やスパイスの香りを想起させ、同様にバラ、スミレ、コケ、森の下草のアロマも感じられる。味わいは力強く、豊満さとエレガンスがうまくまとまり、あふれるコクと複雑性があり、芳醇で精気に満ち肉感的。

最後に

特級クロ サン ドニ

所有面積0.17ha。東向きの斜面。粘土石灰質土壌。

5%全房使用。天然酵母による15日間の発酵後、さらに1週間のマセラシオン。フレンチオークで16.5カ月樽熟成。新樽比率50%。ノンフィルター。

まろやかなタンニンで、深みのある力強い味わい。繊細さと優雅さを併せ持つ、ブルゴーニュの偉大なワイン。

種類も試飲量も

たくさん飲ませていただいたので

スピッティング (吐き出すこと)はせず

しっかりじっくり味わいの違いを

勉強させていただきました

アントワンさんが分かりやすい英語で丁寧に説明してくれたので

なんとなくは理解できたかなという今回の訪問でした

リミット2時間ギリギリまで

ご対応頂けて本当に感謝感謝です

最後に

日本からの手土産をお渡しすると

懐かしいのかすごく喜んでくれました

来年結婚予定のアントワンさん

「新婚旅行は、日本に行くよ!」

とおっしゃってました

この日は午後の予定が一杯だったにもかかわらず

ご対応いただき本当にありがとうございました

木村屋酒店|熊本市新町にある酒屋

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