Grasso Fratelli
グラッソ・フラテッリ
左・ルイジさん(弟)
右・アルフレードさん(兄)
創業1900年
「イタリアワインの女王」バスバレスコを
トレイゾ村で造っている
家族経営の個人生産者
姪のエリザさん
アルバ駅まで
迎えにきて頂いて
(メールでやりとりしてた時から、いい人だなーと思ってた)
駅から蔵まで
15分ドライブ
5分走ると
ブドウ畑が見えてきました
山地と平地との
中間的な起伏をもった地形
いわゆる
丘陵地
2014年
ユネスコ世界遺産に指定されたブドウ畑
選定理由
「長い歴史に由来するワイン生産とワイン醸造の伝統に対する卓越した生きた証。彼らは、非常に包括的な社会的、農村的、都市的な領域と持続可能な経済構造を目撃しています」
蔵
到着
お隣は
住居
ルイージさんに
ご挨拶
アルフレードさんにも
ご挨拶
二人合わせて
74歳+82歳=156歳
出荷準備中でした
まず
地下のセラーへ
(通年16度くらいだそう)
2017年物の
バルバレスコ
「2017年は、まだ若いから日本への出荷は2年後かな」
と
熟成にこだわるルイージさん
2012年物のマグナム
「リクエストがあったら、日本へも送るよ」
外に出て
まず
畑から摘んだ葡萄を
除梗破砕機へ
投入して
果実と茎を
分離して
一段下の
醸造場へ運びます
上から下への
「グラビティシステム」ですね
BUCHER社
全自動エア式葡萄プレス
白ワイン用で
ブドウの皮が落ちてます
蔵のウラが
自社畑
使い古しの
樽
ヴァッレグランデ畑
標高350~400m
一日中日当たりのよい最も優れた南南東向きの区画
「ヴァッレは、バレー」
確かに地形が「谷」だ
面積は4.5haも所有
グリーンカーペットだなあ
と言うと
「The Green Experienceに関わってるのよ」
(グリーンエクスペリエンスは、革新的かつ、自然にやさしい方法で畑の管理を行い、花粉を受粉してくれる昆虫たちを畑に放ったり、ハーブや花を畑に植えたり、鳥が巣を作りやすい環境を作るなどの活動を行う)
ネッビオーロ
(栽培条件が極めて難しくピエモンテ州内でも限られた場所でしか栽培されていないことから、高貴なブドウ品種の一つ)
2023年は
中々なヴィンテージだよ
食べてごらん
食べてみると
甘くて
糖度25度?
皮が薄めで
種は大きめ
土壌は
石灰岩質
樹齢は
50年くらいだそう
ヴィエイユヴィーニュですね
続いて
醸造過程へ
29~30度に温度管理しながら
ステンレスタンクで10~15日間発酵
そのあと
この50hL(5000リットル)の
伝統的な大樽で
48ヶ月熟成
(法律では24カ月以上ですが、ここはその倍の期間熟成させてます)
最後の12ヶ月は
30%を
225Lと500Lのフレンチバリックの新樽に移して
熟成させ
ブレンドして瓶詰め
母屋へ
移って
試飲の前に
お二人の
若いころの写真を
発見
「上が僕だよ」
お茶目なルイージさん
お母さま
100歳バースデイ
長寿家系ですナ
さあ
飲むわよお、と
エリザさん
後ろでは、ルイージさんが
これも飲んでもらおう
とワインを選んでくれてた
アルフレードさん
登場して
乾杯
ぐいぐい飲む姿に
本当に82歳?
とナンシー驚き
毎日畑仕事をして
醸造も瓶詰めも発送も
やってるそうです
日本未輸入
ドルチェットダルバ 2022年
カジュアルなラインですが
いい色合いと軽い飲み口でとても心地よい
ランゲネッビオーロ
2019年&2020年
飲み比べ
19年酸味、20年果実味
妹さんの
ソフィアさんが
おつまみ作って持ってきてくれた
8人兄弟だそうで
帰りにお会いした
エリザさんのお母様は
3番目
兄弟姉妹似てるよね
美味しかった
フォカッチャトマトチーズ
日本のワインラバーの好みや
クラシカルワイン、ナチュールワインについて
情報交換
エリザさんが
僕が話した事を
お二人に通訳してくれました
続いて
木村屋酒店の定番酒
バルベーラ ダルバ・マチネ ¥2970
樽熟成に向くと判断した良いVTにしか造らない特別なワイン
非常に深みがありパワフル
平均樹齢は15年
225Lのバリックの1回使用した樽で12ヶ月熟成
大樽に移し2~3ヶ月寝かせます
さあ
本丸のバルバレスコ
行くよ
ルイージさん
区画図を
持ってきてくれて
分かりやすく説明して頂く
バルバレスコは
主に4つの村から生産されるようで
北東部がネイヴェ村(ブルーノジャコーザはここ)
西部にバルバレスコ村
南部がグラッソフラッテリがあるトレイゾ村
南西部がアルバ村
所有する畑は
ヴァッレグランデ
サンストゥネット
スペッサ
の3クリュ(区画)
瓶熟成中の2020年
2015年の飲み比べ
共に酸味が程よくタンニンがやわらかい
親しみやすいバルバレスコ
バルバレスコ・スペッサ
日当たりの良い丘の頂上に畑あり
50hLの大樽で36ヶ月熟成
20%のみ8~9ヶ月を225Lのフレンチオークのバリックで熟成
枯葉や木のニュアンス、オレガノやミントなど乾燥ハーブの要素
口当たりは非常に調和がとれ、こなれたタンニン、しっかりと果実味
好みでしたー
飲み比べてっ、
と注いでくれたのが
バルバレスコ・サンストゥネット
ラズベリーやブルーベリーの心地よいアロマに加え、土っぽさやなめし皮、チョコレート、挽いたばかりのコーヒー豆を思わせる要素
口当たりはスムーズでバランスが良く、こなれたタンニン、しっかりとした酸
余韻には黒オリーブのニュアンスが漂う
今回も
たくさん開けていただきました(謝)
御礼に
日本からのお土産
醤油アーモンドetc
(アーモンド大好きだそう)
最後に
パチリ
遠くからよく来てくれたね
アイーン!
伝統的で
クラシックな造りにこだわり
国が規定する24か月熟成の
2倍の熟成期間を設けて出荷する
こだわりの蔵
しかも
驚いたのが
蔵出し現地価格と
木村屋酒店の価格が
ほぼ同じだったという事
正規インポーターの
INABAさんの努力に
頭が下がりました
帰りも
エリザさんが
駅まで送ってくれて
(6MTなのだ)
HUG!
エリザさん
ありがとう!!
お二人も
いつまでも現役を続けてくださーい
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