Aimestentz エメシュテンツ
当主のマークさん
ヴェトルスハイム村にて1919年創業
2010年から
ECOCERT(有機認証)を取得
4年振り
2度目の訪問
お母さま
ジョセリーヌさんに
コルマール駅まで
お迎えいただき
嬉しい再会
早速、畑へ
アルザスのブドウ畑は、地理的に非常に多様でヴォージュ山脈によって海洋の影響から保護されていて
夏は暑く乾燥し、降水量はフランスで最も少ない地域だそうで
エミシュテンツの畑は
14ヘクタールの面積に
なんと60もの区画でモザイクのように
点在してると畑の手入れが大変だけど
粘土砂、粘土石灰岩、花崗岩、マール石灰など
多様な土壌によりブドウ品種ごとに
適切なテロワールを選択することが可能になり
最初に果実のアロマを表現し
次にテロワールに関連するより
ミネラルと複雑なアロマを表現することができるそうです
私たちが訪問した
2月の時期の畑仕事は
このように収穫後の伸び放題の葡萄の枝を
ひと樹ひと樹
剪定していって
2本だけ枝を残して
切り落とした
枝を集めて
畑に
落として
こんな感じにした後に
トラクターや鍬で漉き込み
土壌に循環させるそうです
(サスティナブルですな)
漉き込んでスグの状態は
こんな畑になるそう
それで
垣根仕立ての
残した2本の枝は
1本1本
うにゅーんと
曲げてあげて
ワイヤーに
絡ませて
ピンで止める
2つを両側に這わせたものなので
Guyot Doubleギヨードゥーブルという
垣根仕立てのひとつ
この日の
気温は2度
(風も強いし、めちゃ寒かったんですよ)
極寒の中
新しいワイヤーを
ひと畝ごとに
張り替えておられました
5,6年で
錆びてくるので
毎年この時期に
区画ごとに
張替るそうですが
14ヘクタールに
60区画に
しかも点在しているので
この時期も大忙しだそうです
太い葡萄は
樹齢50~60年くらい
いわゆる
Vieille Vigneヴィエイユ・ヴィーニュ
こっちは若木で
15年くらい
グラン・クリュ『Pfersigberg』の東側にある
ローゼンベルグと言われるリュー・ディ
尾根に岩が露出した粘土石灰岩で
ピノ・ブラン
と
ピノ・グリが植わってます
ROSENBERG とは、ROSE(薔薇)の意味で
畑の端に薔薇が植えてあることからつけられたそうです
葡萄の木につく害虫は、まず香りの甘いバラの方につくので、
薔薇をチェックすることで病気に対処できるので植わっています
(ブルゴーニュでもよく見ます)
アルザス地方
オー・ラン県
ヴェットルスハイム村
蔵に戻ったら
叔父様と
娘さんステファニーさん
と再会
蔵の中は
アルザスの伝統品が
(このテーブルは孫ちゃんの勉強机)
至る所に
飾ってあって
とっても
可愛い
アルザスと言えば
赤チェックとリボンです
表彰状も至る所に
飾ってありました
(BIO先駆者のひとりなのです)
これは
備え付けの
ワインオープナー
「やってみる?」
と言われたので
膝で
ワインボトルを抑えて
ぐぐぐぐぐ
スポン!
と抜けます
4年前
エティエンヌさんに
コツを教わりました
そして
初めてお会いする
アイリーンさんが
エミシュテンツの全ラインアップを
用意してくれて
試飲開始
まず
日本未輸入の
クレマンダルザス
EQUINOXEエクイノックス
長期に渡る36か月熟成の瓶内二次発酵
(ちなみにシャンパーニュの規定は、15か月以上)
他にも
スタンダートキュヴェと
上級キュヴェがあって
ここのクレマンは
コクがあって本当に美味しい
(日本に輸入して欲しいくらいだ)
次に
ウチの定番酒
ベースラインから
Edelzwickerエーデルツヴィッカー
Rieslingリースリング
Pinot Grisピノグリ
Grand Cru Sommerberg Rieslingグランクリュ ゾンマーベルグ リースリング
2021年は冷害多雨で
収穫8割減だったそうです
醸造は
セメントタンクの内部ピカピカタイル貼り
の備え付け2000Lタンク
と
アルザスの古典的な
3000リットルの大樽を使います
そして
アルザスといえば
上質な蜜のニュアンスのある
Grand Cru Hengst Pinot Gris
グランクリュ ヘングスト ピノグリ
自然酵母で発酵、大樽で12カ月の熟成
芳醇で肉厚な果実味と濁りの無い透き通る果実感
土地の味が凛々と湧いてくる南アルザスのピノ・グリです
エメシュテンツの所有するHengstは石灰の割合が高い泥灰土
標高300mで南東向きの斜面
今回の白眉が
ピノノワールの3本
レジョナルのPINOT NOIR
上級RESONANCEレゾナンス
そして
ローマ時代の遺跡近くの畑
ROUGE D’ALSACE, CUVÉE DU VICUS
どれも
4年前の硬く酸っぱくタイトな
イメージを覆す
地球温暖化の影響(恩恵?)を享受した
果実味あふれるワインに仕上がっていました
和やかな雰囲気の中で
最後は
デザートワイン
PINOT GRIS SÉLECTION DE GRAINS NOBLES
ピノグリ グランノーブル セレクション
貴腐ワインです
蜂蜜、砂糖漬けの果物、調理済みの果物の香りが凝縮され
熟した香りが鼻を支配する甘口ワイン
味わいは豊かで穏やかで、驚くほど複雑なアロマが広がり、構造を洗練する正確さと特定の新鮮さを排除せず
フィニッシュは驚くべき長さで永遠に続きます
再訪問なので
緊張せず楽しいテイスティングでした
(いつも後半は、酔っ払いになる私)
1時間に及ぶ試飲の中
とても分かりやすく解説いただいた
アイリーンさん
素人の僕らに
畑の話や醸造の話を
丁寧にお話いただけて
とても有難かったです
最後に
日本からのお土産
人吉が誇る
二代目 住岡忠嘉 花手箱
熊本市観光協会さん発行の
フランス語版
くまもとガイドブック
そして
エティエンヌさんの
写真集を作って
ジョセリーヌさんに
手渡しました
正に
artisanアルチザンを地で行く
紳士といった方だったんです
超多忙の
マークさんとも
少し話せてよかった
最後に
チーム「エメシュテンツ」の皆さんと
記念撮影
どのワインがいい?
と
お土産まで・・・
帰りも
エティエンヌさんの
楽しい思い出話をしながら
駅まで送って頂きました
頂いたボトルに
サインをもらって
今回は
黒服でしたけど
次回は
また着物で来ますね
いつもいつも歓迎してくださって
ほんとうにありがとうございました
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